♣8月号 人形の暗きところでわれを見ゆ  思いは遠くふるさとの夏♣

2020年08月07日

トピックス

私が担当している年長の絵画指導もやっとカリキュラムが追いつき7月に入って「伝統こけし」のデッサンと描彩の段階までに間に合いました。
「なんで 男の子のこけしがないの?」
「こけしは だっこ しやすいね」
「なんで黄色みたいな色になるの?」
15人ほどのグループで、40本の伝統こけしの中からそれぞれ気に入ったこけしを選んで描き、ほのぼのとした表情のこけしの絵が描けました。
中学以来から恩師である画家の合志幹雄先生が逝去されて、私が、幼稚園で描画の指導を引き継いで3年ほどですが、子どもと絵を描いている時がとても幸せです。
どうしたのだろう私たちの星・・・
読売新聞に概略こんな内容のコラムが掲載されていました。
数百億のバッタの大群がアフリカからアジアの空を黒黒と染め、農作物を食い荒らす。北半球にも南半球にも襲来し、あらゆる綠が消え世界の食糧需給にも大きな影響を与える可能性さえある。
「どうしたのだろうか 私たちの星は・・・」と結んでいます。
夏場を迎え、一時、沈静化したと思われたコロナ感染も都知事選が終わってみれば、連日300名ほどの感染者がでて。再び緊張感につつまれています。
マスクの厳守、小人数の距離を保っての3密保育。机、イス、床の日々の消毒、トイレ、送迎バスのシート、鉛筆の一本一本、オモチャ等のアルコール消毒に追われる日々。保育の現場は、緊張感とオーバーワークで終了式を迎えほっとしています。
マスク生活を考えると酷暑にならない祈るばかりです。それにしても私たちの地球が心配です。熊本の集中豪雨と水害、オーストラリアの山火事、地震・・・、便利さを追求した人間への大自然の怒り出なければ良いと反省するおもいです。
夏は幼い頃の思い出が蘇る季節です。
海に浮かぶヨット、浜辺のすいか割り、すだれ、そよ風に鳴る風鈴。もくもくと表情豊かな入道雲、激しいにわか雨、軒下の雨宿り、浴衣姿の少女との出会い・・。
井上揚水の世界「8月は夢花火、私の心は夏模様」
私の夏休みの思い出は、夕焼け空を巣に帰る鳥やトンボの群れを捕虫網で追いかけた思いでです。
かぶと虫、カナブン、せみ、クワガタ・・・早朝の森の散策。
流れを止めて小川の魚つかみ、魚釣り、ザリガニ・・・・、
70年前の遠い思いでですが、あの時代は、隣近所が全て同じく貧しくて助け合って分かち合って、子どもはよくあそび、よく働き、少しだけ勉強もしました。
さて、この夏休みはどの様に過ごしましょうか。
例年は帰省ラッシュ。今年は。旅行に補助金も出て、それぞれ夏休みの過ごし方も弾むのですが、、、、。「コロナを背負って・・・・」という空気が漂う地域もあって複雑ですね。
でも、先様が歓迎してくださるなら、マスク生活に耐えてきた子どもたちに「おいしい空気のシャワー」を浴びさせてあげたいですね。
幼稚園は、年長児のカリキュラムを中心に「コロナ休園」の2ヶ月間の指導計画の補充とこれからの保育のあり方や見直しでこの夏は、追われそうです。
この4月5月の二ヶ月間の保育のブランクにもかかわらず、子どもたちはご家庭のご協力で生活習慣面も、私たちが危惧してきたこともなく、確り育っています。各ご家庭のご尽力にあらためて感謝申し上げます。
このコロナ休園の2ヶ月は、子どもたちが本来、集団生活を通して経験し身につけていくはずの「意欲」と「体力」を経験する場が欠けていたことです。集団あそびを通して身につける「体力」と「気力」。その経験と学びの場を如何に取り戻すかが私たち幼稚園スタッフの課題です。
朗報は、体育館が終了式までにお披露目できたことです。広く地域の方々にもご利用いただける様に「パノラマホール」と名付けました。
空調施設も完備してトランポリンなどの新しい施設も設置し体操器具も新しくなりました。この2ヶ月のブランクの課題を解消してくれることと期待しています。
年中・竹組さんは、この夏期休暇中、現在の保育室を子どもの動線に沿った明るく、より広い機能的な環境の保育室に2年がかりでリフォームします。
課題は、年長松組さんの宿泊保育です。松組の子どもたちにとっては、憧れ、試練、超えなければ得られない達成感が身につく「お泊まり会」。
2月からコロナ感染対策を考慮して、各施設の下調べを重ね、鹿野山隣接の「木更津ビューホテル」を候補として折衝してきました。観光バス会社やホテル側の前向きの協力もあって、条件的にはクリアーできたのですが・・・、母の会とも相談の上、慎重に状況を見極めて、ぎりぎりまで決断を伸ばしたいと考えています。
夏休みは夏期保育を充実させました。これからの熱暑を考えて、コレラ感染の状況を考慮した上でお弁当無しの午前保育で理事会の了承を取りました。
末筆になりますが母の会を始め、保護者の方々の温かいご理解ご協力にここらから感謝申し上げます。