10月号 ♣ 爽やかな風を切って走る ♣

2016年09月16日

理事長コラム

         爽やかな風を切って走る

リオのオリンピックは、酷暑の中、さわやかな応援ができました。
地球の真裏からのライブでのテレビ観戦。時間帯も早朝だけに、テレビの情報がリアルに感じてメダルラッシュに酔いました。
「始め良ければ終りよし」。体操団体、水泳、柔道、卓球、バトミントン、レスリング・・お家芸ともいえる競技が、ベルトコンベアに乗せられたように連日メダルをゲットしてくれた感がありましたね。
陸上の花形4×100mリレーでの銀メダルゲットは、圧巻でした。10秒切れない4人が37秒台でリレー、頭脳と技と練習とチームワークの和の成果でしたね。
開会式は、ロンドン大会に比べて、緊縮した予算にもかかわらず、テーマーが明確で工夫され華やかな式典でした。
閉会式も、次期開催国、東京にドラえもんとマリオが登場。瞬間、リオの競技場に安倍総理扮するスーパーマリオが登場する。
4年後の祭典は、アニメで構成?いまからその演出が楽しみですね。

           「秋の運動会は豊作祭り」

爽やかな風が吹く季節になりました。朝のウォーキングも胸を張って颯爽と風を切って歩きたいのですが、年々、身体が伴わず歩調が重く感じます。駅のベンチで、公園でスマフォをしている青年に「この風を切って走る「爽やかさ」は若者の特権。今、でしょう!」と声をかけたい衝動にかられるのも秋。
日本には四季があり、秋は、ふるさと、幼い頃の思い出、お祭り、色で例えれば、うす黄色かなセピア色の郷愁につつまれますね。高校時代の帰路、狭い生垣の路地から七輪で焼くさんまの煙と臭い、その道を通るたびにあれこれ・・・秋の思い出。
秋は収穫の季節。全ては自然の恵みです。
運動会は大自然に豊作を感謝するお祭りです。ギリシャで生まれた祭典 オリンピックと共通するものがあります。
秋の運動会みんなで身体を動かし大自然に感謝し健康で日々を過ごせる喜びを楽しみましょう。
10月は、さわやかな風が吹き、天高く収穫の秋です。
秋は、やはり、運動会です。運動会の起源は、豊作を感謝する鎮守の森のお祭りだったそうです。豊作祭りでの相撲、俵かつぎ、力自慢の祭りが村の運動会につながり、学校行事の運動会として継承されてきたと言われます。
最近は、学校の運動会も春に移行して小運動会になりました。
この間まで、会社や町内会の運動会も秋のメイン行事で盛会だったんですが・・・。あの当時、早朝、打ち上げ花火の音が、秋空に響く。家族総出で運動会。前日からの煮しめや玉子焼きを重箱に積み、校庭にゴザを敷き、昼休みは、おむすびやいなりずしを楽しんだものです。
私のような母子家庭でも、この日は親戚が集まり、隣近所と合流して食事の輪を広げた記憶があります。
近頃は、校庭にシートを敷いて食事をするあの団欒風景は、消えていきます。親が来られない家庭もあり、平等性に欠けるという理由で、子どもたちは教室で給食、家族は、一時帰宅という学校も多くなりました。
「運動会は、同じ速さの子を並べて、手をつないでゴール。」
「そんなの平等じゃないよ。」世代が異なれば、考え方も変わっていくのでしょうか。でも、勝ち負けは現実。しかし、勝ち負けだけが人生ではない。リレーに選ばれた子にもプレッシャーという悩みもある。スーパーマリオのように谷底におちても努力すれば浮かび上がるチャンスがある。
松組さんは、泥んこになって稲づくりにチャレンジしました。
田をおこし、雑草をとり、水を入れ、田植え、雑草取り、稲刈り、脱穀の作業に入ります。今年も卒対や母の会のお母さんや近所の方々のお手伝いをいただき、100㎏近くの収穫が予想されます。
そこで今年の運動会のテーマーは、「わっ JOY」豊作祭りです。
全園児登場のオープニング、収穫を喜ぶ年長松組の登場で幕があきます。例年通り、間近で応援していただくように、プログラムに沿って席は移動します。敬老席は、椅子を用意してあります。
狭い園庭での運動会だけに、窮屈ですが、目の前で声援できる温もりを大切にしている触れ合い運動会です。
子どもたちが走る走路の両サイドでの応援、目の前を走るお子さん一人一人に両手のメガホンで声をかけてください。狭い会場ならではの温もりです。
3歳児花組さんは、まっすぐ はしれますか、おばあちゃんに手を振って走るかもしれませんね。生まれ月の順番で走ります。お友だちどうし手をつないで登場するだけでもたのしいですね。
4歳児竹組、今年も江戸下町風「いなせ」な衣装で、「和もの」にチャレンジします。縦横・前後、手足の協応動作、隊列を組みながらのマスゲームへの一歩、来年演じるフラッグの基本動作のステップ段階としてご覧いただけたらと思います。
5歳児松組・女子、「チアダンス」は、年少の頃からの憧れのステージ。曲目が決まり一通り振付を見せるだけで子どもたちは反応し、身につけていきます。練習の時の集中力は抜群。憧れへのチャレンジってすごいですね。
5歳児松組・男子は、恒例の「フラッグ」です。「ロッキー」の曲がかかるだけで子どもたちの背筋が伸びます。男の子の練習はかなり厳しいです。日常保育で自主性と自由を保障されている子どもたちにとって、このロッキーは120%の力を出して得る達成感を経験できる試練です。子どもたちの話し合いの場も深まり、練習も厳しくなってきました。子どもたちの練習の様子を話し合いの場を是非ご覧になってください。
秋爽やかの「爽」の字は、『人が衣を付けて』舞う様をしめしているそうです。子どもたちが身体を駆使して躍動する様は「爽やかな美しさ」を感じ、爽やかな思いに誘われます。お楽しみください。